PEFC単セル試験装置(固体高分子型燃料電池)

本試験装置は、固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)単セルの発電試験が行える装置で、ガス供給系統、加湿系統、電池性能計測系統、保安系統から構成されます。 小形・軽量、低温作動のため起動時間が短く、また高エネルギー出力密度などの特長を持ち、小規模業務用から家庭用・携帯用をはじめ車載用など幅広い分野での利用が期待されているPEFCの初期試験、耐久試験を小形でシンプルな構成の本試験装置が確実にサポートし、燃料電池の研究にお役に立ちます。

  • 燃料利用率一定制御を行えます。(プログラム機能付)
  • 加湿量を変化させて電池特性を確認できます。
  • 電子負荷を採用し定電流負荷制御ができます。(プログラム機能付)
  • 燃料電池初期試験装置・耐久試験装置として使用できます。
  • 温度独立2重安全など安全機能が充実しています。

 

機種

  • タイプA ガス供給部材質SUS仕様
  • タイプB ガス供給部材質CU仕様

仕様

基本仕様
寸法 W600×H1000×D600mm
塗装色 2.5Y9/1
電源 1φ200V AC 15A
質量 約100kg
  • ガス供給系統
    0.4MPa以上1MPa未満のガスを受け、燃料電池に供給する機能と共に、警報時アノードガス・カソードガスを遮断し、窒素ガスで自動的に装置と電池をパージする保安機能も有しています。

  • 加湿系統
    加湿量(加湿温度制御)は、電池性能を左右する重要項目です。
    本装置の、加湿器は、測温抵抗体を利用した精密な温度制御を採用し、SUS316L製のバブラによる効率の高い気液接触や加湿後の再結露防止技術を取入れ、安定した加湿ガスを供給します。
    加湿器の容量は、8時間/1日として決定しています。

  • 電池性能計測系統
    液晶の表示器を採用し、発電電圧・電流の電池情報を表示すると共に、警報情報・発電開始などのシーケンス設定を行います。更に、燃料利用率一定制御(負荷電流に比例したアノード/カソードガス流量の自動設定)も行えます。

  • 保安系統
    各種警報を受信し、警報動作を行います。警報動作は電池の保護と同時に装置の安全を確保します。特に火災事故など重故障発生の危険性があるヒータ系統は調節計の上限警報のほかに、別警報機器を加えた独立2重安全機能を採用しております。
    安全回避動作は、各種ヒータ供給電源OFF・燃料ガス/酸化剤ガス供給停止各極の窒素ガス自動パージ・電子負荷装置「0A」の機能を持っており装置・電池の安全を確保します。