植物栽培実証ハウス ~山形事業所~

 
当社は土壌汚染の影響がない植物工場は東北復興の支援の一助になるものとして、2013年1月に植物栽培実証ハウスを建設しました。この植物栽培実証ハウスは約130mのガラス温室で、太陽光利用の水耕栽培室と人口光利用の育苗室で構成されています。
栽培設備は当社グループの三基計装株式会社が建設し、同社のハウス運転ノウハウと当社の制御技術、センサ技術との融合により、植物栽培に適した計測器や効率的に育成するための制御システムなどの開発を進めています。
植物工場では、温度、湿度、二酸化炭素や日射量など多くの環境条件の把握が必要で、これらのデータ収集から最適な味や収穫量を得るための栽培ノウハウを蓄積しています。
今後、植物工場に適したセンサの開発や計測、データ収録・解析、環境制御や無線技術、ネットワーク技術を駆使して、様々な分野で農業を支える技術により、被災地域の農業の復興に寄与する提案を行っていきます。
本社1Fには、人工光育苗室の簡易版の設備があります。収穫した野菜は食堂に並べられ、社員が試食した結果をアンケート調査し、人工光の色と食味の関係などを探っています。