放射率0.995以上の黒体炉を8月30日(金)に発売。背景放射による影響を限りなく小さくすることが可能。
株式会社チノー(東京都板橋区、代表取締役社長:豊田三喜男、東証プライム:6850)は2024年8月30日(金)にサーモグラフィ、赤外線放射温度計の校正・点検に適した「高放射率平面黒体炉IR-R41」を発売します。
今回発売する「高放射率平面黒体炉IR-R41」は2023年3月29日に発売した国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)と共同開発したIR-R40の改良版です。
前モデルIR-R40は体温付近の校正を主目的としていたため校正温度範囲の上限が50℃でしたが、今回発売のIR-R41は他の用途にもご使用いただけるよう、校正温度範囲を-15℃~120℃に拡大しました。また、60mm角だった放射面サイズも100mm角に拡大しました。
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校正温度範囲と放射面サイズを拡大
コロナ禍でスクリーニングに用いられるサーモグラフィや放射温度計の現場基準用黒体炉として、産総研と共同でIR-R40を開発しました。一般的な平面黒体炉は放射率が十分ではなく、背景放射の影響を受けやすいという課題がありましたが、産総研の黒体技術を用いることで高放射率の平面黒体炉を実用化しました。IR-R40は現場での3脚取付けを可能にするため軽量・コンパクトでしたが、体温付近の校正を主目的としていたため校正温度範囲の上限が50℃でした。IR-R41はさまざまなサーモグラフィ、赤外放射温度計の校正・点検にもご使用いただけるように校正温度範囲と放射面サイズを拡大して開発しました。
- 高放射率 ε=0.995以上
- 卓上設置(ユニットの連結可能)
- 小形、軽量、簡単操作
- 通信インターフェース付
- 校正温度安定時にブザーでお知らせ
正確な温度を知るためには、放射率εを1に近づけることが重要です。一般的な平面黒体炉の放射率が0.96~0.98であるのに対し、0.995と高放射率であるため、背景放射による映り込みの影響を小さく抑えることができ、より正確な温度を実現できます。
黒体ユニットと制御ユニットが分離しているため設置自由度が高く、例えば、制御ユニットの操作部を作業者に向けて、黒体ユニットは横を向かせるなど、多くのシチュエーションに対応できます。
一般仕様
校正温度範囲 | -15℃~120℃(周囲温度23℃) |
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放射率 | 0.995以上 |
放射面サイズ | 100×100mm |
温度安定性 | ±0.2℃/30min |
通信インターフェース | RS-485 |
質量 |
黒体ユニット5.1kg
制御ユニット4.8kg |