FC評価試験装置 アドバンスタイプ(DMFC・PEFC兼用)FC5400シリーズ
本試験装置は、直接メタノール形燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)の小規模発電試験が行なえる装置で、固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)と兼用できます。従来の高機能コンパクト形FC評価試験装置をベースに、DMFCの機能を兼ね備え、DMFCに供給されるメタノールの定量供給酸化ガスの加湿、発電時の電圧・電流・セル温度を測定し、評価することができます。
- 特定パターンの自由なプログラム化と保存可能
- 始動準備後の自動運転
- 定値運転およびガス利用率一定運転、メタノール利用率一定運転可能
- コンパクトなメタノール加温器装備
- 電流遮断法付き電子負荷を標準装置
仕様
基本仕様寸法 | W600×D1250×H1740mm |
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塗装色 | 当社標準塗装(シルバメタリック、青) |
電源 | 単相200V 20A 単相100V 5A(パソコン用) |
質量 | 約300kg |
- ガス供給系統
0.4MPa以上1MPa未満のガスを受け、燃料電池に供給する機能と共に、警報時アノードガス・カソードガスを遮断し、窒素ガスで強制的に装置と電池をパージする保安機能も有しています。
- 加湿系統
加湿量(加湿温度制御)は、電池性能を左右する重要な要素です。
本装置の、加湿器は、測温抵抗体を利用した精密な温度制御を採用し、SUS316製のバブラによる効率の高い気液接触方式や加湿後の再結露防止技術を取入れ、安定した加湿ガスを供給します。
- 保安系統
各種警報を監視し警報処理を行い電池の保護と装置の安全を確保します。特に火災事故などにつながる恐れのあるヒータ系統は、調節計の上限警報のほかに独立警報機器を加え2重安全処理を行います。
異常時は、装置および電池の安全確保のために全ヒータOFF、燃料/酸化剤ガス停止、窒素ガスによる各極の強制パージ、負荷電流「0A」の処理を行います。