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症状から原因を探す

湿度計の異常にはいくつかのパターンがあります。 現在の状態に近いものから確認してください。

症状 最初に確認したいこと
湿度の値が高い・低い 測定位置、測定時間、結露、センサ状態
2台の湿度計で値が違う 測定位置、安定時間、応答性、測定方式
湿度の値がふらつく 気流、実際の湿度変動、電磁波・ノイズ
急に異常な値を示す 結露、急激な環境変化、センサ異常
値が変わらない・表示がおかしい HOLDなどの機能、センサ異常、製品固有のエラー
オフィス内の窓付近、空調吹出口付近、扉付近、室内の測定位置で湿度を測定するイメージ
同じ室内でも、窓・空調・扉などの影響によって温度・湿度に分布が生じることがあります。

湿度の値が高い・低い

まず、測定場所と測定条件を確認してください。

同じ室内でも、場所によって温度や湿度が異なることがあります。 また、湿度計を別の場所から移動した直後であれば、 周囲の環境になじんでいない可能性もあります。

それらに問題がなければ、結露やセンサの状態を確認します。

2台の湿度計で値が違う

2台の湿度計の値が違うからといって、 すぐにどちらかが故障しているとは判断できません。

測定位置、測定を開始してからの時間、センサの応答性、 測定方式、精度などを確認してください。

湿度の値がふらつく

表示値がふらつく場合は、湿度計だけでなく、 測定している環境そのものも確認します。

空調や気流などによって実際の湿度が変動している場合があります。 また、機器によっては静電気、電磁波、電気的ノイズの影響も考えられます。

急に異常な値を示す

それまで正常だった湿度計が急に異常な値を示した場合は、 直前に測定環境が変わっていないかを確認してください。

特に、結露の有無や、急な環境変化の有無を確認します。 結露が疑われる場合は、まずセンサを十分に乾燥させてから再確認します。

値が変わらない・表示がおかしい

ハンディ形湿度計などでは、測定値を保持するHOLD機能が搭載されている機種があります。 値が変わらない場合は、まずそのような機能が有効になっていないか確認してください。

エラー表示や出力異常については製品によって原因が異なるため、 使用している機種の取扱説明書を確認します。

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湿度計の値がずれる主な原因

症状を確認したら、測定条件から順番に原因を切り分けます。

測定場所による違い

湿度は、同じ空間であっても必ず均一とは限りません。

空調、外気、熱源、気流などの影響によって、 場所によって温度や湿度の分布が生じることがあります。

そのため、離れた場所に設置した2台の湿度計の値を比較して、 機器の精度だけを判断することはできません。

2台を比較する場合は、できるだけ同じ条件で測定してください。 温湿度分布そのものを確認したい場合は、 校正された基準器などを用いて複数箇所を確認する方法があります。

測定環境になじむまでの時間

湿度計を別の場所へ移動した直後は、 表示された値だけで判断しないことが重要です。

温湿度計では、周囲環境になじむまで時間が必要な場合があります。 CHINOのHN-EKシリーズでは、異常に大きな誤差がある場合の確認事項として 「周囲環境に馴染んでいない」ことを挙げ、数時間様子を見るよう案内しています。

結露

湿度センサが結露すると、正しく測定できなくなります。

結露が疑われる場合は、そのまま測定を続けず、 使用している製品の取扱説明書に従って十分に乾燥させてください。

比較する湿度計・測定方式の違い

「同じ場所なら同じ値になるはず」と考えてしまいがちですが、 湿度計を比較するときは測定方法の違いにも注意が必要です。

CHINOの温湿度計の取扱説明書では、アスマン乾湿球湿度計と センサ式温湿度計では、空気の捉え方や応答性が異なることを説明しています。 温湿度に分布がある環境では、その違いによって指示値が異なる場合があります。

湿度計を比較するときは、少なくとも次の条件を確認してください。

  • できるだけ同じ測定位置に置く
  • 測定を始めてから十分な時間を置く
  • 気流などの条件をそろえる
  • 測定方式と応答性を確認する
  • それぞれの精度定格を確認する

気流・ノイズ

湿度計の値がふらつく場合は、 測定している空気の状態と電気的な環境を確認します。

例えば、空調の吹出口や強い気流のある場所では、 安定した代表値を測れないことがあります。

また、ハンディ形では静電気や電磁波、高周波、 据置形では動力線などからのノイズも確認ポイントになります。

センサの汚染・劣化

湿度センサは周囲の雰囲気に触れながら測定するため、 使用環境によって性能が劣化することがあります。

CHINOの温湿度計では、機種によってケトン系・エステル系有機溶剤、 ハロゲン類、強酸系物質、腐食性物質、オイルミスト、塩分ミスト、 蒸気、薬液、海水などへの注意を記載しています。

また、保管環境も確認が必要です。 長期間使用していなかった湿度計の値がおかしい場合には、 使用履歴だけでなく、どのような場所に保管していたかも確認してください。

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湿度センサが結露したときはどうする?

結露は湿度計のトラブルで特に注意したい現象です。 まずは故障と決めつけず、復帰できる状態か確認します。

結露すると、正しく測定できない

湿度センサに水滴が付着するような結露状態では、 正常な湿度測定ができません。

まず十分に乾燥させる

結露が疑われる場合は、センサを十分に乾燥させます。 CHINOの一部の温湿度計では、素子部を通風し、 約半日程度十分に乾燥させる方法を案内しています。

具体的な復旧方法や乾燥条件は製品によって異なります。 実際に作業するときは、使用している製品の取扱説明書を確認してください。

乾燥しても戻らない場合は、センサの異常を疑う

十分に乾燥させた後、正常な湿度計と同じ条件で比較して 正常な値に戻っていれば、再使用できる場合があります。

一方、十分に乾燥させても異常な状態が続く場合には、 センサが劣化・故障していることも考えられます。

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やってはいけない対応

測定値がおかしいときほど、原因を確認する前の補正や交換には注意が必要です。

原因を確認せずに、いきなり補正する

別の湿度計と値が違うからといって、すぐに補正するのはおすすめできません。

値の違いが、測定場所、環境へのなじみ、結露、応答性、 温湿度分布などによって生じている場合、補正しても原因は解決しません。

さらに、補正機能の仕組みは製品によって異なります。 例えばHN-EKA□Nの出力補正はゼロ点シフトで、 50%rhの出力を53%rhに補正した場合、0%rhでも3%rhの補正が適用されます。

結露したまま使い続ける

結露した状態では正常な測定ができません。 異常な値が出ているからといって測定を続けるのではなく、 製品の取扱説明書に従って乾燥・復帰を確認してください。

原因を確認せずにセンサを交換する

センサ交換で改善する場合もありますが、 原因が測定位置、気流、比較条件、結露などにある場合は、 センサを交換しても同じ問題が起こる可能性があります。

まず測定条件を確認し、その結果をもとに センサ交換の必要性を判断します。

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それでも直らないときは

ここまで確認しても原因を特定できない場合は、 センサの劣化や機器の異常を検討します。

センサ劣化・故障を疑う

湿度センサには寿命があります。 ただし、寿命は使用環境によって大きく異なるため、 年数だけで判断することはできません。

製品によっては推奨交換時期が設定されています。 例えばHN-EKA□Nでは交換用センサユニットの交換目安を1年としています。 一方、HN-EHシリーズではセンサに寿命があることを示し、 症状が発生した場合の交換を案内しています。

対象製品の取扱説明書と、実際の使用環境・症状を合わせて判断してください。

校正や点検を検討する

測定値の正確さが品質管理や設備管理に関わる場合、 別の湿度計と値が合っただけでは、 必要な精度を満たしているとは判断できません。

精度を確認する必要がある場合は、 校正された基準器との比較や校正を検討します。

CHINOへ相談するときに伝えたいこと

原因を自分で特定できない場合は、 無理に補正やセンサ交換を行わず、メーカーへ相談する方法もあります。

相談するときは、分かる範囲で次の情報を整理しておくと、 状況を確認するための手掛かりになります。

  • 製品名・型式
  • 製造番号
  • どのような症状か
  • 現在の表示値・出力値
  • いつから症状が発生したか
  • 使用している温度・湿度の範囲
  • 設置・測定している場所
  • 結露の有無
  • 薬品や有機溶剤などの有無
  • 他の湿度計と比較した場合の条件と結果

湿度計の測定について相談する

使用している製品の型式や症状、測定環境などを 分かる範囲で整理してご相談ください。

お問い合わせフォーム

FAQ

よくある質問

湿度計の値が2台で違う場合、どちらが正しいですか?

値が違うだけでは、どちらが正しいか判断できません。 測定位置、測定時間、応答性、測定方式、精度などを確認してください。

湿度センサが結露したら故障ですか?

結露したからといって、必ず故障するとは限りません。 十分に乾燥させ、正常な湿度計との比較などで復帰を確認します。 乾燥しても異常が続く場合は、センサの劣化や故障を疑います。

湿度センサには寿命がありますか?

あります。ただし寿命は使用環境によって異なります。 製品によって推奨交換時期が設定されている場合もあるため、 対象製品の取扱説明書を確認してください。

湿度計の値がずれたら補正すればいいですか?

すぐに補正するのではなく、まず測定場所、測定時間、 結露、比較条件、センサ状態などを確認してください。 補正機能の仕組みも製品によって異なります。

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