SDカード・SDHC・SDXCの違いとは?互換性と産業用途での選び方

SDカード選びで失敗しないコツは、①機器が対応する規格(最大容量)②用途に必要な最低書き込み速度(スピードクラス)③使用環境に合う耐久性の3点を先に確認することです。
本記事では、SDカード、SDHC、SDXCの基本的な違いに加え、SDUCやSD Expressなどの新しい規格、microSDカード、スマートフォンでの選び方、産業用SDカード、工場・計測/記録用途での注意点までわかりやすく解説します。

ちなみに、SDカードとは「Secure Digital」の略で、写真・動画・計測データ・設定ファイルなどの保存や移動に使われるフラッシュメモリーカードの一種です。デジタルカメラ、スマートフォン、ドライブレコーダー、監視カメラ、産業用データロガー、記録計など、幅広い機器で使われています。

【最重要】SDカードは「機器側の対応規格」が最優先です

新しい規格・大容量のカードほど高性能に見えますが、機器側が対応していないSDカードは正常に認識・動作しない場合があります。
例:「SDHC対応」の機器に「SDXCカード」を挿しても、機器側がSDXCやexFATに対応していなければ動作保証外となる可能性があります。

SDカードを購入する前に、必ずご使用の機器がどの規格・容量・ファイルシステムまで対応しているかを、取扱説明書や仕様表で確認してください。

【10秒でわかるこの記事の結論(要約)】

  • 一般ユーザー:まずは機器の説明書で「SDHC対応」「SDXC対応」「microSD対応」などを確認し、容量と速度クラスを選びます。
  • スマホユーザー:スマートフォンでは多くの場合microSDカードを使用します。保存容量だけでなく、アプリ利用ならA1/A2、動画撮影ならU3/V30以上も確認しましょう。
  • 販売員・選定担当者:お客様には「対応規格」「容量」「速度」「用途」「耐久性」の順に確認すると、誤購入や返品を減らせます。
  • 産業用の選び方:工場設備での常時ロギングには、民生品ではなく、高耐久・長寿命な産業用SDカード(SLC/pSLC等)を推奨します。
  • チノー製機器の注意点:当社のハイブリッド記録計「AH4000シリーズ」「AL4000シリーズ」は、当社で検証済みの推奨メモリのご使用をおすすめします。

最終更新日:2026年5月25日

まずは結論!SDカードの種類と特徴が一目でわかる比較表

SDカードは、容量の違いによってSD(SDSC)・SDHC・SDXC・SDUCに分かれます。さらに、高速転送に対応するSD Expressという規格もあります。
見た目が似ていても、対応容量・ファイルシステム・使用できる機器が異なるため、購入時はカード本体のロゴ表記と機器側の仕様を確認することが重要です。

規格名 容量範囲 主なファイルシステム 主な用途 一般ユーザー向けの注意点 BtoB・産業用途における注意点
SDカード(SDSC) 最大2GB FAT12 / FAT16 古いデジカメ、レガシー計測機器、旧型記録計 現在は入手性が低く、一般用途では選ぶ機会が少ない。 古い産業機器ではこの規格のみ対応の場合がある。代替品選定は慎重に行う。
SDHCカード 2GB超~32GB FAT32 デジカメ、フルHD動画、標準的なデータ保存 古い機器でも比較的対応していることが多いが、最大容量は要確認。 多くの産業機器・データロガーで採用実績が多い。互換性と入手性のバランスが良い。
SDXCカード 32GB超~2TB exFAT 4K動画、一眼カメラ、高画質写真、大容量データ保存 SDXC非対応機器では認識しない場合がある。古いPCではexFAT対応も確認。 長時間記録に有効だが、古い組み込みOSや産業機器ではexFAT非対応の可能性がある。
SDUCカード 2TB超~128TB exFAT 将来的な超大容量記録、業務用映像、産業データ保存 対応機器が限られるため、一般用途では現時点で選定機会は少ない。 産業機器での採用は限定的。長期供給性・互換性・保守性の確認が必要。
SD Expressカード SDXC / SDUCに準拠 exFAT 高速データ処理、業務用映像、ゲーム機、産業用PC 通常のSDスロットでは性能を発揮できない場合がある。対応機器の確認が必須。 PCIe/NVMeベースの高速規格。採用時は発熱、電力、ホスト側対応、保守性も確認する。
SDカード、SDHCカード、SDXCカード、SD Expressカードの実物(表記の違いが分かる)
写真:カード本体の表記例(SD/SDHC/SDXC/SD Express)。現場や店頭での確認に便利です。
  • 「最大転送速度」は理論値や製品ごとの公称値です。動画記録やデータロギングでは、最低保証速度を示すスピードクラスを優先してください。
  • 機器選定時に最初に見るべきは、機器側が対応する規格・最大容量・ファイルシステムです。容量や速度はその次に判断します。
  • microSDカードは、変換アダプタを使うことでSDカードスロットに挿せる場合がありますが、すべての機器で動作保証されるわけではありません。

【重要】購入前に必ずチェック!(失敗回避の5ステップ)

  1. 機器の対応規格と最大容量を確認
    取扱説明書・仕様表の「外部メモリ」「対応メモリ」「記録媒体」などの欄で、「SDHC対応(最大32GB)」や「microSDXC対応(最大1TB)」などの上限を確認します。
  2. カードの形状を確認
    デジカメや産業機器では標準サイズのSDカード、スマートフォンやドライブレコーダーではmicroSDカードが多く使われます。形状が違うとそのままでは挿入できません。
  3. 用途に必要な最低書き込み速度を決める
    連続書き込み、4K動画、高速サンプリング、監視カメラ、ドライブレコーダーなどでは、U3/V30以上など余裕を持ったクラスを選ぶと安心です。
  4. ファイルシステムを確認
    SDHCは主にFAT32、SDXC/SDUCは主にexFATです。古い機器や組み込み機器ではexFATに対応していない場合があります。
  5. 使用環境と耐久性を確認
    工場、屋外、車載、監視カメラ、常時ロギングなどでは、温度範囲、書き換え寿命、耐振動性、長期供給性、データ保全性も重要です。

新しいSDカードや大容量カードが常に最適とは限りません。
「機器が対応しているカードの中から、用途に合った容量・速度・耐久性を選ぶ」ことが、SDカード選定の基本です。

SDカードと対応機器の互換性。新しい規格のカードは古い機器で使えない場合がある。
図:互換性のポイント。カード側の規格や容量が機器側の対応範囲を超えると、認識できない場合があります。

なお、当社(チノー)のハイブリッド記録計 AH4000シリーズ / AL4000シリーズ においては、当社で検証済みの推奨メモリの利用をおすすめしています。
当社が販売していないSDカード(他社製のSDHC、SDXC、microSD変換品、大容量カード等)は未検証のため、動作の可否判断ができません。トラブル回避のため、検証済みの推奨メモリのご使用をおすすめします。

【規格別】SDカードの種類とそれぞれの違い

1. SD(SDSC)カード - 古い機器で使われる基本規格

SD(SDSC)カードは、初期のSDカード規格です。容量は最大2GBで、現在の一般消費者向け市場では主流ではありませんが、古いデジタルカメラ、測定器、記録計、制御盤などでは現在も必要になる場合があります。

  • 容量:最大2GB
  • 主なファイルシステム:FAT12 / FAT16
  • 一般用途:古いデジカメ、古い電子機器、レガシー機器
  • 産業用途:旧型計測機器、記録計、装置内蔵システムなど
  • 注意点:市場流通が少なく、代替品選定時には機器メーカーの推奨品確認が重要です。

2. SDHCカード - 現在も広く使われる標準的な大容量規格

SDHCは「Secure Digital High Capacity」の略で、2GBを超え32GBまでの容量に対応する規格です。デジタルカメラ、ビデオカメラ、オーディオ機器、産業用データロガーなど、幅広い機器で使われています。

  • 容量:2GB超~32GB
  • 主なファイルシステム:FAT32
  • 一般用途:写真保存、フルHD動画、音楽データ、一般的なファイル保存
  • 産業用途:標準的なデータロギング、設定ファイル保存、測定データの持ち出し
  • 注意点:SDHC対応機器でも、容量上限が8GBや16GBまでに制限されている場合があります。

3. SDXCカード - 4K動画・大容量保存向けの主流規格

SDXCは「Secure Digital eXtended Capacity」の略で、32GBを超え2TBまでの容量に対応する規格です。4K動画、RAW写真、大容量データの保存に向いています。

  • 容量:32GB超~2TB
  • 主なファイルシステム:exFAT
  • 一般用途:4K動画、高画素カメラ、長時間録画、ゲーム機、スマートフォンの外部ストレージ
  • 産業用途:長期間のデータ保存、画像検査ログ、監視カメラ、長時間ロギング
  • 注意点:機器側がSDXCおよびexFATに対応していない場合、正常に認識できないことがあります。

4. SDUCカード - 将来の超大容量記録を見据えた規格

SDUCは「Secure Digital Ultra Capacity」の略で、2TBを超え128TBまでの容量に対応する規格です。現時点では対応機器が限られますが、将来的な超大容量データ保存を見据えた規格です。

  • 容量:2TB超~128TB
  • 主なファイルシステム:exFAT
  • 想定用途:8K映像、業務用映像収録、大容量センサーデータ、エッジコンピューティング
  • 注意点:一般的なPCや機器で必ず使えるわけではありません。対応機器・保守性・長期供給性の確認が必要です。

5. SD Expressカード - PCIe/NVMeを利用する高速転送規格

SD Expressは、従来のSDカード形状を活かしながら、PC向け高速ストレージで使われるPCIe/NVMeを取り入れた高速規格です。通常のSDカードより高速な転送が可能ですが、性能を発揮するにはホスト機器側のSD Express対応が必要です。

  • 容量:SDXCまたはSDUCの容量区分に準拠
  • 主なファイルシステム:exFAT
  • 想定用途:業務用映像、高速連写、ゲーム機、産業用PC、エッジ処理
  • 注意点:通常のSDスロットに挿せても、高速モードで動作しない場合があります。発熱や電力要件も確認が必要です。

SDカードとmicroSDカードの違い

SDカード選びでは、容量規格だけでなくカードの形状も重要です。一般的に、デジタルカメラや産業機器では標準サイズのSDカード、スマートフォンやドライブレコーダー、アクションカメラではmicroSDカードが多く使われます。

種類 主な使用機器 特徴 注意点
SDカード デジタルカメラ、ビデオカメラ、PC、産業用記録計、測定器 標準サイズ。抜き差ししやすく、産業機器でも採用例が多い。 スマートフォンには通常そのまま挿入できません。
microSDカード スマートフォン、タブレット、ドライブレコーダー、監視カメラ、ゲーム機 小型。SD変換アダプタを使えばSDカードスロットで読み取れる場合がある。 変換アダプタ使用時は接触不良や機器側の動作保証に注意が必要です。

microSDカードをSD変換アダプタに入れると、PCや一部の機器でSDカードのように扱える場合があります。ただし、産業機器や記録計では、変換アダプタ経由の使用が動作保証外となる場合があります。重要なデータを扱う機器では、機器メーカーが推奨するカード形状・型式を優先してください。

【重要】速度はどう見る?スピードクラスを理解しよう(最低保証速度)

SDカードの速度を見るときは、「最大読込速度」「最大書込速度」だけで判断しないことが重要です。特に動画撮影、ドライブレコーダー、監視カメラ、データロギングなどの連続書き込み用途では、最低保証速度を示すスピードクラスを確認します。

クラスの種類 表記例 最低保証速度の目安 主な用途 選定時のポイント
スピードクラス C2 / C4 / C6 / C10 2MB/s~10MB/s 写真、標準的な動画、一般データ保存 現在はClass10以上を選ぶのが一般的です。
UHSスピードクラス U1 / U3 10MB/s / 30MB/s フルHD動画、4K動画、高速連写 4K動画や連続書き込みではU3を目安にします。
ビデオスピードクラス V10 / V30 / V60 / V90 10MB/s~90MB/s 4K/8K動画、業務用映像、複数カメラ記録 4KではV30以上、8Kや高ビットレートではV60/V90が目安です。
アプリパフォーマンスクラス A1 / A2 ランダムアクセス性能の指標 スマートフォン、タブレット、アプリ保存 スマホでアプリを保存・起動する場合はA1/A2表記を確認します。
SD Expressスピードクラス E150 / E300 / E450 / E600 150MB/s~600MB/s SD Express対応機器、高速データ処理 SD Express対応ホストでのみ性能を発揮します。
  • 写真保存や一般的なファイル保存:Class10 / U1以上が目安です。
  • スマートフォンで動画撮影:U3 / V30以上を選ぶと安心です。
  • 4K動画・ドライブレコーダー・監視カメラ:U3 / V30以上、高耐久タイプを推奨します。
  • 工場での標準的な温度・圧力ロギング:Class10 / U1以上を目安にしつつ、機器メーカーの推奨品を優先します。
  • 高速サンプリング・画像ログ・振動解析:U3 / V30以上、または機器メーカー指定の産業用メモリを選定します。

スマートフォンに合うSDカード・microSDカードの選び方

スマートフォンで使用する場合、多くは標準サイズのSDカードではなくmicroSDカードを使用します。ただし、すべてのスマートフォンがmicroSDカードに対応しているわけではありません。購入前に、スマートフォンの仕様表で「microSD対応」「microSDHC対応」「microSDXC対応」「最大容量」を確認してください。

使い方 おすすめ容量 おすすめ速度・表記 選定のポイント
写真・音楽・書類の保存 64GB~128GB Class10 / U1以上 価格と信頼性のバランスを重視します。
動画撮影が多い 128GB~256GB U3 / V30以上 4K動画を撮る場合は書き込み速度に余裕を持たせます。
アプリをSDカードに保存する 128GB以上 A1 / A2表記 アプリ起動や読み書きの快適さにはランダムアクセス性能が関係します。
長く使いたい・故障を避けたい 用途に応じて選定 信頼性重視の製品 極端に安価なノーブランド品は避け、バックアップを定期的に行います。

スマートフォン向けの注意点

  • スマートフォン本体がmicroSDカードに対応していない機種もあります。
  • 対応していても、最大容量が128GB、256GB、512GB、1TBなど機種ごとに異なります。
  • 写真や動画は保存できても、アプリをSDカードへ移動できない機種やOS設定もあります。
  • 重要な写真・動画は、microSDカードだけでなくクラウドやPCにもバックアップしてください。

販売員・選定担当者向け:お客様に確認すべき5つの質問

店頭や法人窓口でSDカードを案内する場合、単に「何GBが欲しいですか?」と聞くだけでは不十分です。誤購入や返品を防ぐためには、使用機器と用途を確認することが重要です。

  1. どの機器で使いますか?
    スマートフォン、カメラ、ドライブレコーダー、監視カメラ、測定器、記録計など、機器によって必要なカードが異なります。
  2. 機器の対応規格・最大容量は確認済みですか?
    SDHCまでの機器にSDXCカードを案内すると、認識しない可能性があります。
  3. 写真・動画・アプリ・計測データのどれを保存しますか?
    用途によって容量と速度クラスの優先度が変わります。
  4. 連続書き込みがありますか?
    ドライブレコーダー、監視カメラ、データロガーでは高耐久品や産業用カードが向きます。
  5. 業務用途・重要データですか?
    業務停止やデータ欠損が問題になる場合は、機器メーカー推奨品・産業用カード・定期交換ルールを案内します。

販売現場では、容量の大きさだけでなく、「機器で使えるか」「用途に耐えられるか」「データを守れるか」を説明できると、お客様の満足度が高まります。

工場・計測/記録用途:選定と運用のポイント(トラブル回避)

工場設備や計測・記録用途では、民生用PCやスマートフォンと違い、「認識できるか」「連続記録できるか」「データを失わないか」「長期安定運用できるか」が重要です。大容量・高速であることよりも、機器との適合性と安定性を優先してください。

ポイント1:フラッシュメモリの種類(SLC / pSLC / MLC / TLC / QLC)

SDカード内部のNANDフラッシュには複数の種類があり、一般に、記録密度が高いほど大容量・低価格化しやすい一方、書き換え寿命や耐久性では不利になる傾向があります。
産業用途では、用途に応じてSLC、pSLC、産業用MLC/TLCなどを選定し、書き換え寿命、温度範囲、データ保持、長期供給性を確認することが重要です。

種類 特徴 向いている用途 注意点
SLC 1セルに1bitを記録。高耐久・高信頼性。 重要データ、長期運用、厳しい産業用途 価格が高く、容量ラインアップが限られる場合があります。
pSLC MLC/TLCをSLC相当に制御して耐久性を高めた方式。 産業用ロギング、車載、監視、装置組込み 製品ごとに耐久性が異なるため仕様確認が必要です。
MLC 1セルに複数bitを記録。容量と耐久性のバランス型。 業務用途、一定頻度の書き込み用途 現在は製品ラインアップが限られる場合があります。
TLC / QLC 大容量・低価格化しやすい方式。 写真、動画、一般データ保存 連続書き込みや長期産業用途では、耐久性・保証条件の確認が必要です。

ポイント2:抜き差し運用とデータ保全(破損/欠損対策)

  • 必ず記録停止処理後に取り外す:書き込み中の抜き差しは、ファイル破損やファイルシステム破損の原因になります。
  • 定期バックアップを行う:SDカードは長期保管用の唯一の保存先には向きません。重要データはPC・サーバー・クラウド等へ退避してください。
  • 定期交換のルール化:SDカードは消耗品です。使用開始日、使用機器、交換予定日を管理し、エラーが出る前に交換する運用が有効です。
  • 物理的ラベリングの徹底:「使用開始日」「測定ライン名」「機器名」「容量」を明記し、現場での取り違えを防ぎます。
  • フォーマット手順を統一:機器側での初期化が推奨されている場合は、PCではなく機器側でフォーマットします。

ポイント3:PC/社内環境のセキュリティ制約

32GBを超えるSDXCカードは主にexFAT形式です。社内PCのOS、セキュリティポリシー、外部媒体制限、ウイルスチェック運用によっては、読み出しや持ち出しに制約が出ることがあります。
記録計・測定器だけでなく、データを取り込むPC側の環境も事前に確認してください。

ポイント4:チノー製記録計での推奨メモリ

チノー製のハイブリッド記録計AH4000シリーズ、AL4000シリーズなどでSDカードを使用する場合は、機器の取扱説明書および当社の推奨メモリをご確認ください。
当社が販売していないSDカード、他社製の大容量SDHC/SDXCカード、microSD変換アダプタを用いたカードなどは未検証のため、動作の可否判断ができません。

【目的別】あなたにピッタリなSDカードの選び方

対象・用途 推奨規格 容量目安 速度クラス目安 選定のキーポイント
一般写真・オフィスデータ SDHC / SDXC 16GB~128GB Class10 / U1以上 信頼できるメーカー品を選び、重要データはバックアップします。
スマートフォン microSDHC / microSDXC 64GB~512GB U1 / U3、アプリ利用ならA1/A2 スマホ本体の最大対応容量を必ず確認します。
4K動画・高速連写 SDXC 64GB~256GB U3 / V30以上 最低保証速度30MB/s以上を目安に、書き込み性能を重視します。
ドライブレコーダー・監視カメラ microSDHC / microSDXC 32GB~256GB Class10 / U1 / V10以上 繰り返し上書きに強い高耐久タイプを選びます。
チノー製記録計
(AH4000/AL4000等)
当社推奨メモリ 機種仕様・推奨品に準拠 機種仕様・推奨品に準拠 当社で検証済みの推奨メモリをご使用ください。他社品は未検証です。
工場設備・常時データロギング 機器仕様に準拠 用途・記録周期に応じて選定 Class10 / U1以上、必要に応じてU3/V30 産業用(SLC / pSLC等)や高耐久品を推奨します。
産業用PC・画像検査・高速データ処理 SDXC / SD Express等 128GB以上 U3 / V30以上、必要に応じてSD Express ホスト側の対応、発熱、電力、長期供給性を確認します。

※チノー製記録計でご利用になる場合は、機器仕様と動作確認済みの推奨メモリをご確認ください。

産業用SDカード製造・選定で重視されるポイント

産業用SDカードは、単に「容量が大きい」「速度が速い」だけでなく、長期間安定して使えることが重視されます。製造業者や装置メーカー、品質保証部門では、以下のような観点で製品を評価します。

評価項目 確認内容 重要になる理由
耐久性 書き換え寿命、TBW、ウェアレベリング、エラー訂正 常時ロギングや繰り返し書き込みで寿命差が出やすいため。
温度範囲 動作温度、保存温度、車載・屋外・工場内の環境条件 高温・低温環境では民生品が不安定になる場合があるため。
長期供給性 同一型式の供給期間、仕様変更管理、EOL通知 産業機器は長期間同じ部材を使うことが多いため。
データ保全性 電源断対策、書き込み中断時の保護、ECC、リードリフレッシュ 停電や瞬断時にデータ破損を避けるため。
互換性検証 対象機器での認識、書き込み、読み出し、長時間試験 同じ規格でも機器との相性が出る場合があるため。
トレーサビリティ ロット管理、部材変更管理、品質記録 不具合解析や品質保証対応を行いやすくするため。

産業用SDカードを選ぶ際は、価格や容量だけでなく、「その機器で安定して使えるか」「長期運用できるか」「不具合時に原因追跡できるか」を重視することが重要です。

よくある質問(FAQ)

SDカード、SDHCカード、SDXCカードの違いは何ですか?

主な違いは対応容量とファイルシステムです。SDカードは最大2GB、SDHCは2GB超~32GB、SDXCは32GB超~2TBに対応します。SDHCは主にFAT32、SDXCは主にexFATを使用します。機器側が対応していない規格のカードは認識できない場合があります。

SDHC対応の機器でSDXCカードは使えますか?

機器側がSDHCまでの対応であれば、SDXCカードは正常に認識・動作しない可能性があります。容量だけでなく、SDXCで使われるexFATへの対応も関係します。必ず機器の取扱説明書や仕様表で対応規格を確認してください。

microSDカードはSDカードの代わりに使えますか?

microSDカードは、SD変換アダプタを使うことでSDカードスロットに挿入できる場合があります。ただし、すべての機器で動作保証されるわけではありません。特に産業機器や記録計では、変換アダプタ経由の使用が推奨されない場合があります。

スマートフォンにはどのSDカードを選べばよいですか?

多くのスマートフォンではmicroSDカードを使用します。まずスマートフォン本体がmicroSDに対応しているか、最大容量はいくつかを確認してください。写真や動画保存なら64GB~256GB程度、4K動画を撮る場合はU3/V30以上、アプリ利用を重視する場合はA1/A2表記のあるカードが目安です。

速度は「最大○○MB/s」だけ見れば良いですか?

いえ、動画撮影やデータロギングなど連続して書き込む用途では、最低保証速度を示すスピードクラス(U3、V30など)を確認してください。最大転送速度は一時的な速度を示す場合があり、連続書き込み性能とは異なることがあります。

産業用SDカードと一般用SDカードの違いは何ですか?

産業用SDカードは、一般用カードと比べて、耐久性、使用温度範囲、長期供給性、データ保全性、品質管理などを重視して設計されます。工場設備、計測機器、監視カメラ、車載機器など、長時間安定稼働が必要な用途に向いています。

データロガーや記録計にはどのSDカードを選べばよいですか?

まず機器メーカーが指定する対応規格・容量・推奨品を確認してください。記録周期が短い、連続書き込みが多い、重要データを扱う場合は、民生品ではなく産業用SDカードやメーカー推奨メモリを選ぶことをおすすめします。

SDカードは定期交換が必要ですか?

はい。SDカードは消耗品です。書き込み回数、使用温度、抜き差し頻度、保存環境によって劣化します。重要な計測データや監視データを扱う場合は、使用開始日を管理し、定期バックアップと定期交換のルールを設けることが有効です。

SDカードをフォーマットするときの注意点は?

機器側にフォーマット機能がある場合は、原則として使用する機器側でフォーマットすることをおすすめします。PCでフォーマットした場合、ファイルシステムやクラスタサイズの違いにより、機器側で認識しない場合があります。

チノー製のハイブリッド記録計(AH4000/AL4000など)で他社製SDカードは使えますか?

当社のAH4000およびAL4000シリーズでは、当社で検証済みの推奨メモリのご使用をおすすめしています。当社が販売していないSDカード(他社製のSDHC、SDXC、microSD変換品、大容量カードなど)は未検証のため、動作の可否判断ができません。確実なデータ保全のため、当社指定の推奨メモリをご利用ください。なお、当社はSDカードの製造メーカーではないため、他社製メモリの検証や、他社製品への適合サポートは行っておりません。

参考情報・確認すべき資料

SDカードは同じように見えても、規格、容量、速度、ファイルシステム、機器側の対応状況によって使えるかどうかが変わります。購入前・導入前には、以下の情報を確認してください。

  • SD AssociationによるSD/SDHC/SDXC/SDUCの容量区分、スピードクラスの公式情報
  • 使用機器の取扱説明書、仕様表、対応メモリ一覧
  • SDカードメーカーの製品仕様、耐久性、保証条件、動作温度範囲
  • 業務用途の場合は、社内PCの外部媒体利用ルール、セキュリティポリシー、バックアップ運用
  • チノー製記録計で使用する場合は、当社推奨メモリおよび対象機種の仕様情報

まとめ:SDカード選びで失敗しないための最終チェック

SDカード選びは、「①機器が対応する規格・最大容量」「②用途に合った速度」「③使用環境に合った耐久性」の3つを確認することが重要です。

  1. 互換性と動作保証を確認:
    取扱説明書の仕様表で、対応規格(SD/SDHC/SDXC/microSDなど)、最大容量、メーカーの動作確認済みリストを確認してください。
  2. 用途に合った速度を確認:
    写真保存ならClass10/U1、4K動画や連続書き込みならU3/V30以上、スマホアプリ利用ならA1/A2表記などを目安にします。
  3. 産業用途は耐久性を確認:
    24時間連続稼働、常時ロギング、車載、屋外、工場設備では、一般用カードではなく高耐久品や産業用SDカードを検討してください。
  4. チノー製機器は推奨メモリを確認:
    AH4000/AL4000シリーズなどをご使用の場合は、データ破損や認識不良を防ぐためにも、当社で検証済みの推奨メモリのご使用をおすすめします。

チノー製品に適合する推奨SDカードの選定・お見積り

お手持ちのチノー製計測機器の「機種名・型番」をご確認の上、お問い合わせください。なお、他社製機器への適合や他社製SDカード自体の検証サポートは行っておりませんので予めご了承ください。

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