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水分測定とは?
水分測定は、対象物に含まれる水の量や割合を数値として把握するための測定です。 製造現場では原材料、工程途中の製品、完成品などを対象に、 品質確認や工程管理のために水分を測定します。
水分測定で知りたいのは「どの程度の水が含まれているか」
水分測定の目的は、対象物の中にどの程度の水が含まれているのかを把握することです。 水分量そのものを扱う場合もあれば、含水率のように対象物に対する割合として扱う場合もあります。
水分そのものをすべて同じ方法で直接測るわけではない
水分測定には、対象物の水を直接取り出して量る方法だけでなく、 水分によって変化する質量、化学反応、電気的性質、光学的な性質などを利用する方法があります。
測定対象と目的によって方法を変える
例えば、基準となる水分値を詳しく求めたい場合と、 製造ライン上で水分の変化を連続して把握したい場合では、 求められる測定方法や運用条件が異なります。
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水分測定では何を利用している?
水分は直接見たり触れたりして簡単に量れるとは限りません。 そこで、水分によって変化する物理・化学現象を測定に利用します。
| 利用する現象・性質 | 水分を求める考え方 | 代表的な方法 |
|---|---|---|
| 質量変化 | 乾燥前後の質量変化から水分を求める | 加熱乾燥法・乾燥減量法 |
| 化学反応 | 水と試薬との反応を利用する | カールフィッシャー法 |
| 電気的性質 | 水分によって変化する電気的な特性を利用する | 電気抵抗式・電気容量式など |
| 光・電磁波との相互作用 | 水分による光・電磁波の吸収などを利用する | 赤外線吸収式など |
同じ「水分を測る」という目的でも、 実際に測定している現象は方法によって異なります。 そのため、測定方法を比較するときは、 測定対象だけでなく「何を利用して水分を求めているのか」を見ることが重要です。
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水分を測る代表的な方法
水分測定には、それぞれ異なる原理を利用した方法があります。 ここでは代表的な方式を概要として整理します。
加熱乾燥法・乾燥減量法
試料を加熱して乾燥させ、乾燥前後の質量変化から水分を求める方法です。 考え方が分かりやすく、固体試料などの水分測定に利用されています。
一方で、乾燥温度や乾燥時間などの条件を設定する必要があります。 また、水以外の揮発性成分が含まれる場合には、 水分以外の質量変化が測定結果に影響することがあります。
カールフィッシャー法
水と試薬との化学反応を利用して水分を定量する方法です。 微量な水分の測定にも利用され、 液体や固体などさまざまな試料を対象とすることができます。
一方で、試料の採取や前処理、試薬の取り扱いなどを必要とする場合があるため、 製造ラインを流れる対象をそのまま連続測定する方法とは目的が異なります。
電気抵抗式
水分によって変化する電気抵抗を利用して水分を推定する方法です。 比較的簡便に測定できる方式がありますが、 材料の電気的性質や導電性物質などの影響を受ける場合があります。
電気容量式・高周波式
水分によって変化する誘電的な性質などを利用し、 電気的な応答から水分を推定する方法です。 非破壊で迅速に測定できる方式もありますが、 材質、密度、形状などの影響を考慮する必要があります。
赤外線吸収式
水が特定の波長の赤外線を吸収する性質を利用し、 その光学的な変化から水分を推定する方法です。 対象物に接触せず測定できる方式があり、 製造ライン上の連続測定にも利用されます。
ただし、赤外線による測定値がそのまま水分値になるとは限りません。 基準となる水分値との関係を確認し、 対象物に応じた測定条件を設定することが重要です。
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水分測定方法は何が違う?
水分測定方法にはそれぞれ特徴があります。 「精度が高いか」だけではなく、どのような場面で使うのかを考える必要があります。
| 比較項目 | 考えること |
|---|---|
| 測定原理 | 質量変化、化学反応、電気、光・電磁波など、何を利用しているか |
| 測定対象 | 固体、粉体、液体、シートなど、対象に適した方法か |
| 測定時間 | 数分・数十分など時間をかけて測るのか、短時間で測る必要があるのか |
| 破壊・非破壊 | 試料を加工・乾燥する必要があるか、そのまま測れるか |
| 接触・非接触 | 対象物にセンサを接触させる必要があるか |
| 連続性 | サンプルを採取して測るのか、工程上で継続して測るのか |
| 基準値との関係 | 基準となる水分値をどのように求め、測定値と対応させるか |
例えば、基準となる水分値を詳しく確認する測定と、 製造工程の水分変化を連続して把握する測定では、 同じ方法を使う必要があるとは限りません。
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基準となる水分値と測定値の関係
別の物理量や光学的な変化を利用して水分を求める場合、 測定した信号と実際の水分値との関係を確認することが重要です。
基準となる方法で水分値を求める
まず、対象物について基準となる水分値を求めます。 例えば乾燥法など、目的や対象に応じた方法で水分値を確認します。
測定値と基準値を対応させる
水分によって変化する電気的・光学的な信号などを測定する場合、 その信号と基準となる水分値の関係を確認します。
検量線という考え方
測定した信号と実際の水分値との関係を数式やグラフとして表し、 新たに測定した信号から水分値を求める方法があります。 この関係を「検量線」と呼ぶことがあります。
検量線は、測定対象や測定条件に応じて設定されます。 そのため、対象物の種類や組成、測定条件などが変わる場合には、 その影響を確認する必要があります。
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水分測定方法をどう選ぶ?
水分測定方法は、「最も高精度な方法」を選ぶだけでは決まりません。 測定対象、目的、測定場所、必要な時間などを整理して選択します。
何を測定するのか
食品、紙、木材、粉体、液体、フィルムなど、 対象物によって適した測定方法が異なります。 まず対象物の種類と状態を確認します。
どの程度の水分を測定するのか
対象物に含まれる水分の範囲や必要な分解能によって、 適した測定方法は変わります。
どの程度の精度が必要なのか
品質判定のための基準値なのか、 工程の変化を把握するための値なのかによって、 必要な精度や測定方法の考え方は異なります。
どのくらい早く結果が必要なのか
実験室で時間をかけて測定できる場合と、 製造工程の状態を短時間で確認したい場合では、 選ぶ方法が変わります。
サンプルを採取できるか
対象物を採取して測定できる場合は、 サンプル測定を前提とした方法を選べます。 一方、連続して流れる材料などでは、 工程上で測定できる方法が必要になる場合があります。
連続測定が必要か
完成品を確認するだけなら間欠的な測定で足りる場合があります。 一方、工程中の水分変化を把握したい場合には、 オンライン・連続測定が候補になります。
測定結果を何に利用するのか
水分値を記録するのか、品質判定に使うのか、 工程監視や条件調整に利用するのかによって、 必要となる測定方式や運用方法が変わります。
水分測定方法を選ぶときは、 「何を測るか」だけでなく、 「いつ、どこで、どの程度の速さで測り、何に使うのか」まで整理することが重要です。
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サンプル測定と工程上の測定は何が違う?
同じ水分測定でも、対象物からサンプルを採取する方法と、 製造工程上で測定する方法では、得られる情報が異なります。
Sample Measurement
サンプルを採取して測る
原材料や製品などからサンプルを採取し、 決められた条件で水分を測定します。
特定の時点における試料の状態を確認したい場合に利用できます。
Process Measurement
工程上で継続して測る
製造ライン上で水分を測定すると、 水分が時間とともにどのように変化しているかを把握できます。
工程変化を継続して確認したい場合には、 オンライン・連続測定が選択肢になります。
サンプル測定と工程測定は、どちらか一方だけを使うとは限りません。 基準となる水分値の確認と、工程中の変化の把握を組み合わせることもあります。
FAQ
水分測定についてよくある質問
水分測定方法で最も正確なのはどれですか?
すべての対象に対して一つの方法を「最も正確」とすることはできません。 測定対象、必要な精度、基準となる測定方法、測定時間などによって 適した方法が異なります。
加熱乾燥法と赤外線による水分測定は何が違いますか?
加熱乾燥法は乾燥前後の質量変化を利用して水分を求めるのに対し、 赤外線による方法では、水による赤外線の吸収などの光学的な変化を利用して 水分を推定します。 測定原理が異なるため、測定時間や測定形態などにも違いがあります。
水分測定は非接触でできますか?
方法によります。 赤外線などを利用した方式では、対象物に接触せず測定できる場合があります。 ただし、対象物の性質や測定条件に応じた確認が必要です。
オンライン水分測定ならサンプル測定は不要ですか?
必ずしも不要になるわけではありません。 工程上の変化を連続して把握する測定と、 基準となる水分値を確認する測定では役割が異なります。
水分計の値が基準値と合わない場合はどうすればよいですか?
測定原理だけでなく、サンプリング、測定位置、対象物の状態、 温度、密度、組成、測定条件などを確認する必要があります。 特に間接的に水分を求める方法では、基準値との関係を確認することが重要です。
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水分測定方法を検討する
水分測定では、測定対象、必要な精度、測定時間、 サンプル採取の可否、連続測定の必要性などを整理することが重要です。 目的に合った測定方法を検討するための情報をご確認ください。
水分の基礎から確認する