計測・制御・監視とシステムの株式会社チノー（本社：東京都板橋区、代表取締役社長：苅谷嵩夫）は、農業ハウスなど農作物の生育環境を監視・記録できる「園芸施設環境観測器 プラントモニタ（形式：MH1000）」を2月18日より新発売しました。

この「園芸環境観測器 プラントモニタ」は、園芸施設内における生育管理に必要な気温、湿度、CO₂濃度、日射量の4要素を計測し、飽差*や、積算日射量といった栽培環境の指標として重要になる値をリアルタイムで算出し、生育環境を管理することで、農産物の生産性向上をサポートします。

スマートフォンやタブレット端末などでこの「園芸環境観測器 プラントモニタ」にアクセスすれば、パソコンやクラウドサービスを利用することなく、リアルタイムで収集した情報を閲覧することが可能となり、サーバ利用料などのランニングコストを抑制することができます。

複雑な操作なしに観測が開始されるため、情報通信技術などの先端技術になじみの薄い農家でも、簡単に導入・運用ができ、生育環境を管理することが可能です。

対象ユーザは、農家、農業生産法人、企業等の園芸施設で作物を栽培する農産物生産者、農業系の研究機関や教育機関などで、年間1億円の売り上げを目指します。

*飽差：植物の生育に大きく影響する値で、所定温度の空気にどれだけの水蒸気を含むことができる余地があるかを示す指標。

「園芸環境観測器 プラントモニタ（形式：MH1000）」の特長

• 本体にロギング機能があり、常設パソコンが不要
• Webサーバ機能、Wi-Fi機能により、スマホでもパソコンでもモニタリングやデータ収集が可能
• 本体は吊下げ方式を採用し、配線はすべてコネクタ式のため設置や移動が簡単
• 専用アプリケーションソフトで環境データと栽培管理の紐付けが可能
• 電源を投入するだけで収録開始され、本体に操作部がないため誤操作の心配が無い
• 本体のLEDの発光パターンで、故障の内容や、環境異常を表示
• 本体内蔵の温湿度センサ、CO2濃度センサは交換が可能

園芸施設環境観測器　プラントモニタ　MH1000　本体外観

園芸施設環境観測器　プラントモニタ　MH1000　システム構成図