航空宇宙産業の熱処理を支援 AMS2750F

 

AMS2750Fとは?

AMS(Aerospace Material Specification)とは、航空宇宙材料に対する高度な規格で、その内2750は「熱処理」に使用する設備の高温計測に関する規格書になります。

対象範囲は温度センサ、計装システム、熱加工設備、システム精度試験(SAT)、温度均一性検査(TUS)および品質管理です。2020年6月末にE版からF版へ改訂され、2022年6月には完全移行する事になっております。移行に伴って温度計測に 関わるセンサや機器など計測制御監視システムの見直しが必要です。

チノーはお客様と協働でAMS2750Eに準拠するシステム構築に携わって参りました。 弊社のPDFチャートグラフィックレコーダKR3D00や温度センサ、校正はAMS2750Fの要求仕様に対し自信をもっておすすめできるモデルとなっております。是非ご検討ください。


F版での変更内容

AMS2750Fで大きく改訂されたポイントは下記となります。チノーはすべての項目に対応可能です。

1.デジタル機器の要求
2022年6月以降、計測および制御に使用する機器は「デジタル」(=数値表現)であることが要求されます。
チャート紙を使用する場合には、10分間隔以内かつ1サイクルあたり6回以上の数値印字が必要です。


2.温度センサ校正精度の変更
校正精度の表記が下記の通りに変更されます。また測温抵抗体に関する記述が追加されました。
用途 校正精度(「±*.*%」は読み値に対して)
E版 F版
一次標準 R、S熱電対:±0.6℃または±0.1% R、S熱電対:±0.6℃または±0.1%
B熱電対:±0.6℃または±0.25%
二次標準 卑金属熱電対、R、S熱電対:±1.1℃または±0.4%
B熱電対:±0.6℃または±0.25%など
R、S熱電対:±0.6℃または±0.1%
B熱電対:±0.6℃または±0.25%
卑金属熱電対:±1.1℃または±0.4%

測温抵抗体:
(ASTM E1137またはIEC 60751の)クラス/グレードA
TUS ±2.2℃または±0.75%
SAT 卑金属熱電対:±1.1℃または±0.4%
貴金属熱電対:±1.0℃または±0.25%など
監視制御
(製造用)
クラス1、2:±1.1℃または±0.4%
クラス3~6:±2.2℃または±0.75%
負荷 ±2.2℃または±0.75%


3.第3者機関による校正に対し、ISO/IEC-17025適合を要求
初回使用前に温度センサ・機器は校正済みであることが定められました。



AMS2750F対応をトータルサポート

チノーはISO/IEC17025適合(JCSS)された温度センサ、計測、制御機器メーカです。各種温度センサの選定・設置、温度制御、記録までトータルでお客様のご要望にあったソリューションをご提案させていただきます。

1.JCSS校正証明書を発行可能
起電力/温度を表示した、AMS2750Fに準拠した試験成績書を準備しています。

2.航空部品の熱処理に合わせた計測機器・制御機器・監視機器を自社開発
計測機器、制御機器に誤差低減機能を搭載し、システム総合精度の向上が可能です。

3.温度の認定事業者
チノーは精密温度計測技術を得意としております。またTUSレポート作成ソフトや出張校正などアフターフォローも対応しております



過熱防止(①)、温度制御(②)に関しては、弊社調節計をご検討ください。




AMS2750F支援機能付き KRシリーズ

  • PDFチャート機能により、チャート紙からのスムーズな運用切り替えを支援
    ※PDFチャートグラフィックレコーダKR2D/3Dシリーズのみ対応

  • 機器、センサそれぞれの最大16点の折れ線補正により、要求精度に対応
    機器の校正は、独自の校正点自動登録機能により校正の工数を低減


                        

    【総合精度】
    入力タイプ測定レンジ総合精度代表値(RJ 誤差含む)
    熱電対R400~1760℃±0.6℃または読取値の±0.1%のいずれか大きい方
    注1:取扱説明書に記載の基準動作状態において
    注2:計測器の誤差を含まず
    S400~1760℃
    K0~1370℃
    N400~1300℃
    J0~1100℃
    T0~400℃
    ※総合精度代表値は基準器の誤差を含みません。

  • ログイン機能、電子署名、データ暗号化


  • 温度センサの使用時間・使用期間・使用回数を管理




温度センサソリューション

AMS2750Fが要求する高精度な温度センサを提供いたします。
お客様のご要望をヒアリングし、最適なセンサを選定・ご提案します。また、センサのカスタマイズ・加工も承ります。

1.温度センサはASTM-SP級を準備
2021年1月以降はAMS2750Fに準拠した温度センサを使用する必要があります。
当社では、ASTM-SP級のセンサをご用意しお客様のご要求にお応えします。
R、S熱電対±0.6℃または±0.1%
B熱電対±0.6℃または±0.25%
卑金属熱電対±1.1℃または±0.4%
測温抵抗体JISクラスA


2.提出書類の充実
  1. AMS2750F専用フォーマットの成績書(お客様社名記入可能)
  2. ISO/IEC17025(JCSS)校正証明書
  3. 温度標準トレーサビリティ体系図
  4. 標準器一覧
  5. 国家標準に連なる産業技術総合研究所、日本電気計器検定所から
     供給を受けた参照標準器の成績書
  6. 校正に使用した標準器の成績書
※ワイヤーロール校正の場合上記書類を準備。
※ヘッドレスタイプに使用する補償導線については、2~6を準備。



TUSレポート作成支援ソフトウェア

Nadcap認証に必要なAMS2750Fの要求事項に対応するための検査とレポート作成を支援します。

温度の自動判別機能付試験結果はレポートを簡単に作成

温度データ安定の判別は「自動」「半自動」「手動」の3種 から選択可能。設定した温度から集録を開始、自動で終 了します。

レポートはExcelを使用して任意のフォーマットを作成でき ます。サンプルフォーマットもご用意しております。


JCSS認定校正 ~ISO/IEC17025に基づくMRA対応認定事業者~

チノーでは、お客様がお使いの各種センサや計測機器が常に精度管理され適切な状態で稼働できるよう点検・校正サービスを提供しています。
国際MRA対応JCSS認定事業者として長年実績を積んで参りました。
AMS2750Fが要求する校正精度にも対応しています。

また、全国にサービス拠点を持ち、出張校正サービスも承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。