高感度用反射形ファイバ式赤外線多成分計 IMシリーズを発売

 

2020年12月18日

 計測・制御・監視とシステムの株式会社チノー(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:豊田三喜男)は、新たに開発した高感度用反射形ファイバを使用した「赤外線多成分計 IMシリーズ」を12月21日より発売します。

 赤外線多成分計は赤外線の吸収を利用して水分、有機分、フィルム厚さ、塗工量などをリアルタイムで測定することができるセンサです。光ファイバを利用して測定対象物に赤外線を照射し、その反射光を計測することで水分などを測定します。
 従来の反射形ファイバの透過率を約4~5倍にアップしたことにより、今まで測定が難しかった反射率の低い測定対象物(例えば鋳物砂、炭素繊維など)の水分、フィルム厚さ、溶剤系塗工量などを安定して測定することができます。幅広い用途の成分測定を通して、品質向上、歩留まり率の向上を実現できます。


主な特長

  • 現行製品に比べ、検出器の受光量が約4~5倍にアップ
  • 最大4成分を高速・高感度測定
  • 厚さ・塗工量計測も安定して測定可能
  • 光ファイバを使用しているため、センサ部が小形で狭い場所・防爆雰囲気の場所でも測定可能
  • 80℃の雰囲気まで水冷なしでファイバ部を設置可能

主な用途

  • 製薬:造粒装置の水分測定
  • 製紙:狭い場所の水分(抄紙ラインプレス出口)・塗工量計測(ドライヤ出口)
  • 化学:防爆雰囲気での塗工量計測、狭い場所のフィルム厚さ計測
  • その他:電池材料水分、コーティング材水分、ゴムローラ上の水分、黒色基材塗工量 など

価格

検出器および高感度用反射形ファイバ部の組み合わせ参考価格     2,770,000円~(税別)



≪ファイバ式赤外線多成分計≫


(検出器、高感度用反射形ファイバ部の組み合わせ例)