計装の設計・施工・運用・保守をスマート化する「計装モジュール SB100/500/600/700」を新発売

 

2020年2月4日

計測・制御・監視とシステムの株式会社チノー(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:豊田三喜男)は、モジュール連結で自由な制御・監視システムを構成できる「計装モジュール SBシリーズ」を2月7日より新発売します。

本SBシリーズは、ベース・本体・端子台の分離が可能で設置性やメンテナンス性に優れ、ベース連結によりモジュール間の電源線と通信線を省配線化する事ができます。イーサネットポートを搭載したSB700により制御盤の配置に合わせて分散配置するシステムの構築も可能で、温度の監視、制御、警報の遠隔操作や集中管理など工場のIoT化を支援します。

マスター/スレーブを構成すると最大で25台のモジュールの運転動作やパラメータの同期、デジタル入出力動作を行います。調節計機能付きのSB100を連結した場合、25台×4ループの最大100ループの温度制御を行う事ができます。マスター器はプログラム運転の温度及び運転状態を各スレーブ器に対して送信し同期運転を行う事で、全モジュールで同一運転動作、目標温度を設定した協調運転などが可能です。また、モジュールの全パラメータから1モジュールあたり50個まで使用頻度の高い任意のパラメータを自由に選択(ピックアップパラメータ機能)し、全モジュールのパラメータをマスター器が一元管理することで、上位パソコンやPLCなどから高速に通信アクセスできます。

多彩な機能を持つ各モジュールの環境設定は標準付属のSB設定ソフト(Windows 10 32bit/64bit)で行います。オンパネルの調節計をイメージしたグラフィカルモニター画面や連結されているモジュールの形式・仕様・マスター/スレーブ状態を取得するモジュール検索画面のほか、温度のレシピ管理を行うプログラムパターンの設定画面を始めとするパラメータ設定画面を機能毎のMODEに分けて編集/確認を簡単に操作できるソフトとなっています。

モジュール種類

  • SB100(調節モジュール) …4ループの調節計機能   ¥85,000
  • SB500(デジタル入力モジュール) …16点のデジタル入力機能   ¥50,000
  • SB600(デジタル出力モジュール) …16点のデジタル出力機能   ¥50,000
  • SB700(コミュニケーションモジュール) …イーサネット通信をRS-485通信に変換  ¥55,000

計装モジュールSB100/500/600/700の特長

  • 4ループの調節計機能を1台のモジュールに集約、最大25台で100ループを制御(SB100)
  • 100ループの金型表面均一制御(フラット制御)や1台でのカスケード制御へ対応(SB100)
  • 20パターン×20ステップ(最大400ステップ)のプログラム運転機能を標準搭載(SB100)
  • 高速な専用通信、内部バスにより温度などリアルデータやピックアップパラメータをマッピング
  • 周囲温度と累積駆動時間から故障予知アラームでシステムの予防保全をサポート
  • SB設定ソフト付属でシステム構築の工数を削減
  

SBシリーズの構成例



SBシリーズの用途例

ホットプレス機の金型温度制御


連続焼成炉